「平和を考える」活動のこと

暑い暑い夏休み。

8月に入ると、今年も、広島と長崎に原爆が落とされた日、そして終戦記念日が近づいてきます。

こんなに暑い季節だったんだな…と想像します。

 

すずかけの木では、毎年この時期に「平和を考える」活動を行っています。

以前は、東京大空襲を体験された方に来ていただいたり、ユニセフの方からお話ししていただいたりしたのですが、コロナ禍で、昨年に引き続き、今年も外部の方にいらしていただくことはできませんでした。

 

でも、すずかけの木の顧問の先生方を中心に、できる活動をしようと、8月2日週の初めに、まず顧問のかわちゃん(川手晴雄先生)から、広島と長崎に原爆が落とされたお話をしてもらい、平和を願って千羽鶴をみんなで折ろう、と提案してもらいました。

広島に1000羽、長崎に1000羽、合計2000羽を折ります。

 

毎年のことなので、上級生は慣れたもの。

どんどん折りながら、「数を数える紙を作ろうよ」と初日から作業が着々と進みました。

 

夏休みの間、顧問のかわまっちゃんこと、川松泰美先生が、週に1度、絵本の読み語りをしに来てくださっています。

 

この週は、かわまっちゃんも読み語りの本の内容を、「平和を考える」活動に沿ったものにしてくださいました。

 

読み語りは、いつもは低学年中心に楽しい絵本を読んでいただくので、高学年は「聴きたい人」だけが参加しています。

でも「平和を考える」活動の週は、全員で聴くことにしました。

 

この時の本は、今西祐行著『ゆみ子とつばめのおはか』でした。

挿絵はありますが、絵本ではありません。

 

広島で、当時小学校2年生だった「ゆみ子」が登校の途中でものすごい光を浴びて、それから、おそろしい光景の中をつばめと一緒に歩き回ることになるのです。

読むとしっかり時間もかかる作品ですが、1年生も集中してとてもよく聴いていました。

 同じ年ごろの子どもが主人公。ぐっと身近に感じられたと思います。

 

また、顧問のアッキーノ(秋野憲治先生)が、音楽の活動の前にも、戦争に行った先輩から聞いたお話をしてくださいました。アッキーノはお話が上手で、子どもたちも引き込まれて聞いていました。

 

76年前に終わった戦争。

今の小学生には、どんなにか大昔に思えることかと思います。

でも当時も、自分たちと同じような子どもたちがいて、どんな目にあっていたかを知ることから

そして「平和」の大切さを感じてもらえたらと思います。